株主・投資家のみなさまへ
東テク株式会社は、1955年に東京機工株式会社として産声を上げ、本年で創立70周年を迎えるに至りました。この節目を迎えられましたのも、ひとえに長年にわたりご支援・ご高配を賜りました関係各位の皆様のおかげであり、心より御礼申し上げます。
当社は、冷熱機器をはじめとする設備関連機器の販売を基盤としながら、制御技術や計装工事などの分野へと着実に事業領域を拡充してまいりました。近年では、カーボンニュートラルの実現に資するソリューションの提供にも注力しており、従来の専門商社という枠組みにとらわれることなく、エンジニアリング力を活かして、さらなる付加価値の創出に取り組んでおります。
当社グループは、「東テクグループはこころ豊かな快適環境を創造します。」という存在意義のもと、2030年をターゲットとする長期ビジョンにおいて、「ここちよい、をその先へ。」をスローガンとして掲げております。人、社会、そして地球にとっての「ここちよさ」とは何かを常に問い、技術革新や社会構造の変化を的確に捉えながら、未来志向の快適環境の創出を目指しております。
また、当社を取り巻く事業環境は、建設需要の堅調な推移、少子高齢化に伴う労働力不足、地球温暖化をはじめとする環境問題、さらには新興感染症や地政学的リスクの顕在化など、極めて不確実性の高い状況にあります。このような環境下において、当社は2023年4月に第一次中期経営計画(2023年4月~2026年3月)を策定し、「人にここちよい」を基本方針としたもと、「人財への投資」「ESG経営の推進」「コア事業の強化」「海外事業の拡充」という4つの重点戦略を掲げ、社会的価値と経済的価値の両立を実現すべく取り組んでおります。
さらに、当社は2055年の創業100周年を見据え、全てのステークホルダーの皆様―お客様、社員、協力会社、地域社会、そして株主・投資家の皆様―に対し、持続的に価値を提供し続ける企業体であることを目指しております。このような高い志の実現は容易ではございませんが、グループ一丸となり、長期的かつ着実な取り組みを継続してまいります。
今後とも、東テクグループの持続的な成長と企業価値向上に、変わらぬご支援とご期待を賜りますよう、お願い申し上げます。
2024年4月1日
代表取締役社長 小山 馨
