プロジェクトをやり切って確信できた「私たちへの信頼」
吉田:他の現場で、「The Okura Tokyo のプロジェクトを担当していた」と話をすると、「あそこまで大規模で重要度も高い物件を竣工させたのか!」と驚かれると同時に、自分に対する信頼も寄せていただけているな、と感じています。建物としての社会的な重要性が高いことはもちろんですが、施工の難しさも業界の中では有名だったようです。また当時は、東京オリンピックの影響もあって建設業界全体で人員不足が続いていました。そのような中、限られた人員でホテルのオープンに間に合わせるということを遂行できたプロジェクトだったこともあり、お客さまやサブコンからも「その経験があるなら安心だね」という言葉をいただけます。
稲葉:信頼されていると実感できることは嬉しいですよね。私が感じた影響力は、今回の多くの関係者の中に初めてお取引させていただいたサブコンがいたのですが、「The Okura Tokyo」の竣工後に「他の物件もぜひ東テクにお願いしたい」とご依頼があり、受注につながったことです。自分たちの現場の様子を見て、そのように信頼していただけたことが嬉しかったですし、自信にもなっています。
吉田:私も、プロジェクトの後に元請けの建設会社から「他の物件でも東テクに携わってほしい」と言われました。普段、私たちが仕事の中で直接的に向き合うのは建設会社の下にいるサブコンではありますが、その元請け会社からそんな言葉をかけてもらえるのは現場冥利に尽きます。
今橋:施工させていただいたのが、やはり日本を代表する「The Okura Tokyo」というホテルだったということも、やりがいにつながったと思います。オープンの際にはそうそうたる顔ぶれの方がご出席されていたり、米国大統領などをおもてなしする際にこのホテルが利用されているというニュースを見て、日本にとって、なくてはならない建物のひとつに携われたことは貴重な経験だったとあらためて感じました。