エネルギー事業
自社の新社屋はもちろん、製造メーカーの最先端研究所を訪問したり、さまざまな取材を通して、明日の省エネをやさしく考察します。
ECOテク最前線 第1回 東テクグループ新社屋に込められた想い
東テクグループ新社屋の設計には、「人と地球にやさしく、環境制御・エネルギーの東テク。」という、当社のコーポレートスローガンが反映されています。今回は、このコーポレートスローガンを実現した東テクグループ新社屋について、「ECOテク最前線」の中でわかりやすくお伝えしたいと思います。
「人にやさしい」ビルとは
ビルの中では、いろいろな人が仕事や生活をしています。年配の方もいれば、若い人もいます。男性もいれば女性もいる。今日のビルは、まさしくダイバーシティでなければなりません。ビル内の室温のことだけでも、暑がりの人がいたり、そうでない人も当然います。今までは、それぞれの人が自分にやさしいビル環境を求めてコントロールパネルのボタンを、他の人にわからないように上げたり下げたり……。これって、ぜんぜん人にやさしくありませんし、環境にも優しくなかったと思います。そこで、これまでは部屋全体で空調や室温、そして照明などを設定していたところを、もっと細かな単位で設定が可能になれば、より個別対応が可能になります。そうです、「1.8㎡単位」で考え、空調や室温そして照明をコントロールすることにしました。まさに一人一人の単位で、快適なビル環境を提供することにしました。さらに再生可能エネルギーの導入やBCP対策についても考えています。また、地元の日本橋地域で伝統のあるお祭り、宝田恵比寿神社の門前で行われるえびす講の時にも貢献できるスペースを確保したり、緑の樹木も育てることで、地域に密着した、人にやさしいビルを実現したのです。
「地球にやさしい」ビルとは
「1.8㎡」単位で考えるといろいろな事が解決されます。人がいなくて空調や照明がなくても良いところは消費エネルギーを減らし、人がいる場所ではその人に合わせた適度な空調や照明を提供する。今までの無駄を省いて、快適と同時に省エネも実現。すなわちCO2削減にもつながっているのです。
東テクの「環境制御とエネルギー」とは
こうした基本的な考え方をもとに、最新技術や新製品の情報を求めつつ、当社の今までのビル環境設計や運用の実績を活かして最適化を求めてきた結果がこの新社屋です。特に、環境制御のノウハウやエネルギーに関するトータルソリューションは、当社の真骨頂が発揮できる分野。環境との最適化を図ると共に、省エネをはじめとしたエネルギー関連に関わる仕事なら、”東テクにぜひお任せ下さい”と声を大にして言いたいと思います。
新社屋のこれから
新社屋は2016年12月26日に、正式に稼動を開始しました。このスタートは東テクにとって、次の省エネやエネルギーソリューションのための取り組みの始まりにすぎません。その取り組みのひとつはビルのエネルギーのデータ収集。いわゆる「ビッグデータ」に近いもので、長期間に渡りデータを収集し、将来的な活用を視野に入れています。例えば、季節ごとの外気の気温や湿度の変化と室内での運用の比較など、10分ごとに24時間のデータをチェック。そして、10年20年後にそのビックデータが、運用の改善や設備更新の時期の最適化を示してくれます。想いだけではなく、データ、ノウハウ、実行力によって「人と地球にやさしい、環境制御・エネルギーの東テク。」を実現した新社屋。1階エントランスの大型モニターでは、建物の使用電力量など来館者にも見ていただけます。ぜひ多くの方に、このビルのことを知っていただきたいと思っています。 第一回として当社社屋をご紹介しましたが、今後はいろいろな「ECOテク最前線」をお伝えしたいと考えております。どうぞご期待ください。